エッフェル塔の老朽化疑惑、運営会社のSETEは全面的に反論

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

エッフェル塔の老朽化に関する報道が浮上している。エッフェル塔の運営会社であるSETEは疑惑を全面的に否定している。
この問題は、週刊誌マリアンヌが6月29日に報じた。これによると、2010年、2014年、2016年に提出された専門企業による非公開の報告書が、老朽化の問題を指摘しているという。このうち、2014年の報告書は、数度にわたる塗り直しの影響で、塔の塗装が鉄骨を保護できない状態になっていると指摘。これ以上の塗り直しは状況を悪化させるだけだと結論しているという。2016年の報告書は、884ヵ所の欠陥があり、うち68ヵ所は、「塔の耐久性に影響を及ぼす構造上の変更」に由来しているという。
SETEのマルタンス会長はこれについて、興味本位の報道であり不正確な内容だと非難。エッフェル塔の安全性は万全であると強調した。報告書にある884ヵ所の欠陥については、エッフェル塔の規模を考えれば重大ということはなく、68ヵ所の特に重要な問題点については、2019年に開始されたプランの下で修正が進められており、これは2024年に終了すると説明した。塗装については、2002年の塗り直しの際に用いられた塗料のために亀裂が生じているところもあるが、表層的な亀裂であり、鉄骨は極めて良好な状態に保たれていると説明。最近に南東面にあるアーチを対象に、歴代の塗料をすべて撤去して塗り直しを行う作業を実施したが、その際にも、鉄骨が驚くほど良好な状態にあることが確認された、と説明した。
パリ市議会の野党勢力は、この報道を受けて、SETEに対してエッフェル塔の保守状況に関する情報の開示と説明を要求する方針を明らかにしている。