6月のインフレ率、5.8%まで上昇

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

6月30日発表のINSEE速報によると、6月の消費者物価は前年同月比で5.8%上昇した。上昇率は前月の5.2%を上回り、一段とインフレが亢進した。製品別では、エネルギーが33%の値上がりを記録し、引き続き物価を押し上げた。食料品も5.7%の値上がりを記録、価格上昇が目立っている。サービス料金は前月と同様に3.2%の上昇を記録、工業製品は2.6%の上昇と、こちらはバーゲンセール開始の影響もあって、前月よりも上昇の勢いが鈍った。
INSEEは、今年後半にかけてインフレ亢進はさらに進み、インフレ率は9月には6.8%にまで達し、その後は6.5-7%の間で推移すると予測している。政府は250億ユーロ規模の購買力増強措置を予告したが、こうした支援がさらに物価を押し上げる懸念もある。物価抑制を目的に金利引き上げが続いて、景気の腰折れを招くことも懸念されている。
なお、6月28日にINSEEが発表した消費者景況感総合指数は6月に82ポイントとなり、前月から3ポイント低下した。6ヵ月連続での後退となり、2013年以来で最低の水準まで下がった。消費性向を示す指数はマイナス35ポイントまで低下(前月から5ポイント低下)するなど、個人消費の冷え込みを懸念させる材料も見受けられる。