フランス中銀、2022年の仏経済成長率予測を下方修正

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

フランス中銀は21日、マクロ経済予測の下方修正を発表した。2022年の仏経済成長率を2.3%と予測。予測値を3月時点の2.7%から下方修正した。
比較的に高い成長率を維持することになるが、これは、年頭時点で1年前と比べて高めの水準に達していたことに由来する成長であり、4-6月期の成長率(前の期比)は0.25%に減速、その後もごく低い成長率で推移するものと予想される。通年成長率は2023年には1.2%まで減速、2024年には1.7%とわずかに加速する。
インフレ率(通年平均)は、2022年に5.6%まで上昇し、2023年に3.4%、2024年には1.9%まで下がる。インフレ亢進に伴い、2022年の家計購買力は1%の減少を記録する。政府の購買力支援措置や、賃金上昇により、インフレの効果はある程度吸収されるが、全体として購買力の低下は免れない。2013年以来で初めての低下となる。
雇用情勢は比較的に堅調に推移する。他方、公的債務残高の対GDP比は、2022年に112%に達した後、109%程度の水準で安定して推移する。