総選挙余波:長期金利は上昇、株価下落は回避

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

総選挙決選投票でマクロン大統領の与党連合が過半数を失ったのを受けて、20日の債券市場では、10年物の仏国債流通利回りが午前中に5ベーシスポイントの上昇を記録し、2.23%に上った。20日を通じてでは10ポイント近く上昇し、2.28%まで上昇した。信用力が低い南欧諸国と横並びの推移となった。同日午前には、信用力が最も高いドイツ長期金利が低下を記録しており、金利スプレッドは拡大した。マクロン政権が過半数を失い、年金改革など、財政健全化に不可欠の改革が実行不能になるリスクがあり、国の財務に関する懸念が強まることがあれば、長期金利の上昇が国債費を押し上げるスパイラルに陥る恐れもある。
同日のパリ株式市場CAC40指数は、終値で0.64%高の5920.09ポイントを記録した。取引開始直後には5855ポイントまで急落したが、その後は持ち直してほぼ前日並みで推移し、終了間際に上昇を記録した。上昇幅は独フランクフルト市場DAXの0.88%などと比べて小さいが、与党連合の過半数割れは予想の範囲内で折り込み済みだったのか、下落は回避された。