マクロン仏大統領、欧州3ヵ国の首脳と共にウクライナを訪問

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マクロン仏大統領は16日、ウクライナの首都キーウを訪問した。大統領は前日までルーマニアとモルドバを訪問、東欧訪問の締めくくりとしてウクライナを訪問した。
マクロン大統領は、ドイツのショルツ首相、イタリアのドラギ首相、ルーマニアのヨハニス大統領に同行してウクライナを訪問。欧州4ヵ国の首脳による訪問という形で、初めてのウクライナ訪問を実現した。マクロン大統領は最近に、「ロシアを辱めてはならない」と発言し、このためウクライナとの関係がぎくしゃくしていたが、今回の訪問でこれまでよりも踏み込んだ形でウクライナ支援の姿勢を示し、関係の改善を図った。
訪問した4首脳はこの機会に、ウクライナの欧州連合(EU)加盟について、即時に候補国と認定することに揃って賛意を表明した。首脳らはまた、ウクライナへの武器提供への意欲を示した。マクロン大統領は、自走榴弾砲CAESARを追加で6門、ウクライナに提供することを約束した。これまでには12門の提供が決まっていた。ウクライナのゼレンスキー大統領は会談後、友人として欧州諸国の首脳の訪問を得たことを歓迎すると述べ、マクロン大統領の発言問題については、過去のことになった、と言明した。
なお、マクロン大統領は訪問の際に、ウクライナ産小麦の輸出問題について、オデーサ(オデッサ)港からの出荷は、ロシアの協力が得られない現状では現実的ではないとし、陸路にてルーマニア経由で搬出することを考えるべきだと言明した。