5月のインフレ率が5.2%に:1-3月期の経済成長率はマイナスに転じる

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

5月31日発表のINSEE速報によると、5月のインフレ率(前年同月比)は5.2%となり、前月の4.8%を上回った。1985年9月以来で最高の水準に達した。INSEEは最新の予測で、6月時点でインフレ率が5.4%に達すると予想していた。
5月には、エネルギー価格が前年同月比で28%の上昇を記録。前月の26.5%と比べて上昇の勢いが加速した。欧州連合(EU)はロシア産石油の禁輸措置(パイプライン経由の輸入を除く全体の9割相当の輸入を年内に全廃)を決めており、今後にエネルギー価格はさらに上昇に向かう可能性がある。このほか、食品価格は4.2%の上昇を記録し、前月の3.8%上昇と比べて値上がりが顕著になった。サービス料金も3.2%の上昇を記録した(前月は3%)。
INSEEは同日、1-3月期のGDP統計の修正値を発表した。0%のプラス成長(前の期比)とした速報を下方修正し、「0.2%のマイナス成長」とした。インフレ亢進を受けて家計の購買力が後退し、個人消費支出が同期に前の期比で1.5%の減少に転じた(前の期は0.3%増)。政府消費支出は0.2%増(前の期には0.4%増)に減速。半面、固定資本形成は全体で0.6%増と、前の期の0.3%減から拡大に転じた。企業設備投資が0.4%増を記録(前の期は0.4%減)、政府投資も1.8%増を記録したが、家計による投資は前の期並みにとどまった(前の期には0.7%減)。GDP成長率への貢献度を見ると、外需が0.2ポイントのプラス貢献となったが、内需(在庫変動除く)は0.6ポイントのマイナス貢献となった。在庫変動は0.2ポイントのプラス貢献となった。