コロンナ仏外相がウクライナを訪問:仏人ジャーナリストがウクライナで取材中に死亡

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

コロンナ仏外相は5月30日、ウクライナを訪問した。外相は、ポーランドから列車でキーウ(キエフ)に到着。キーウ郊外の民間人虐殺の舞台となったブチャ市を訪問。キーウでは、消防・救助用装備の贈与式に列席し、クレバ外相とゼレンスキー大統領との会談に臨んだ。大統領は東部ハルキウ市から戻ったばかりで、東部戦線における厳しい戦いについてコロンナ外相に説明。マクロン大統領の訪問を改めてフランス側に要請した。コロンナ外相はこれに対して、和平を探るために有益なものとなるように大統領の訪問を検討中であると回答した。
同日には、仏ニュース専門テレビ局BFM TVの特派員であるフレデリック・ルクレールイムホフ氏(32)が取材中に砲撃を受けて死亡する事件が発生。同氏は、激しい攻防が展開されていた東部のセベロドネツク市で、民間人の避難ミッションに同道中に、砲弾の破片を浴びて死亡した。ロシアのウクライナ侵攻以来で死亡した記者はこれで8人目。コロンナ外相は、キーウのフランス大使館で開いた記者会見の際に、人道的活動と記者を狙った二重の犯罪だと糾弾し、厳しい状況で知る権利の確保に努める、報道関係者の努力を称えた。仏検察当局はこの事件で捜査を開始した。