パリの老舗キャバレー「リド」、終幕に

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パリ・シャンゼリゼにある老舗キャバレーのリドが終幕する。定番のラインダンスを柱とするディナーショーを打ち切り、スペクタクル会場に生まれ変わる。
リドの経営権は、昨年12月に、ソデクソ(給食サービス)からアコー(ホテル)に移った。アコーは、リドを自前のエンタメ事業部門に組み入れ、抜本的な見直しを行うと予告しており、12日に、リドの従業員代表に対して、人員削減計画を通知した。184人の従業員のうち157人を削減。ディナーショーに関わるスタッフを削減する。
リドは10年ほど前から経営が傾き、赤字が続いていた。アコーでは、リドを年間に数件のオリジナル作品を上演するイベント会場に鞍替えする方針で、ラインダンスの常設チームは姿を消すことになる。オリジナル作品のプロデュースは、パリのシャトレー劇場の支配人を務めたジャンリュック・ショプラン氏が担当。作品はリドで上演後に、ツアーでフランス国内や外国を回ることを前提として制作される。