仏国鉄SNCF、鉄道モビリティの新コンセプトを公表

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仏国鉄SNCFは7日、鉄道モビリティの新コンセプト3件を公表した。利用者の少ない田園地方における鉄道の存続を可能にする新コンセプトを発表した。
これらのコンセプトは、政府による「未来のための投資」プログラムの枠内でのプロジェクト募集に寄せられた提案の中からSNCFが採用したもの。うち、道路と鉄道の両方を走行できる小型電動車両「Flexy」は、ミラ・グループ、ミシュラン(タイヤ大手)、鉄道技術研究所Raileniumの3者によるコンソーシアムが開発した。この車両は9人乗りで、アプリで呼び出されて乗客を道路経由で迎えにゆき、踏切から線路に入って、目的地の駅まで送り届ける。道路では運転手が操縦し、鉄道に入ったら中央制御の形で運用される。2026年の営業運転開始を目指す。
同じ機会に発表された新コンセプト「Draisy」は、時速100km程度、航続距離150kmの電動軽量車両で、110人を輸送できる(うち座席は30)。現行のローカル線車両と比べて、1人km当たりのコストを60%削減できる。2027年中の商用化を目指す。
3つ目のコンセプト「TLI」は100人乗りの軽量電動車両で、ローカル線における運行頻度を増やして、乗客の利便性を高めることも期待できる。2029年の商用化を目指す。