アルストム、スウェーデン国鉄SJから高速鉄道車両を受注

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仏アルストム(鉄道機器)は6日、スウェーデン国鉄SJから高速鉄道車両を正式に受注したと発表した。25列車を受注、契約額は6億5000万ユーロに上る。15列車のオプションも設定された。
この入札には、アルストムによる買収前に、カナダのボンバルディア・トランスポートが応じていた。買収を経てアルストムがこの契約を手に入れた。ボンバルディアはこの入札に「ゼフィーロ・エクスプレス」で応札。最高速度が時速250kmと、300km超えの超高速列車よりは遅いが、価格がより手頃なこのクラスの列車は輸出市場で競争力が高く、今回の契約はアルストムにとって、ボンバルディア買収が正解だったことを証明するものとなった。
アルストムは今後の事業機会においては、ゼフィーロ・エクスプレスを自前の「アベリア」シリーズの一つとして売り込む。ボンバルディアの超高速列車「ゼフィーロV300」は、競争問題により買収許可の条件として売却を命じられ、ボンバルディアの提携先だった日立が買収している。