フランス当局は4月4日、サルモネラ菌汚染の疑いで、「キンダー」ブランドのチョコレート菓子をリコールすると発表した。この件では、国内で21件のサルモネラ菌中毒が発生しており、その年齢の中央値は4才、うち8人が入院したが、全員が退院したという。
キンダーはイタリアのチョコレート菓子大手フェレロのブランド。リコール対象の製品は、kinder Surprise(20gの1、3、4、6個入りと、100gの製品で、賞味期限が2022年6月末から10月末の間のもの)、Kinder Schoko-Bons(賞味期限が2022年4月末から8月末の間のもの)、Kinder Mini Eggs(賞味期限が2022年4月末から8月末の間のもの)、Kinder Happy MomentsとKinder Mix(193g、かご入り150g、ぬいぐるみ付き133g、バケツ型198g、賞味期限が2022年8月末までのもの)で、いずれもベルギーのアルロン工場で製造されたもの。英国とアイルランドでも症例が報告されており、ゲノム解析により、フランスの症例と病原菌が一致することが確認されている。英国とアイルランドでもリコールが決定された。
17日(日)に復活祭を控えて、チョコレート製品はクリスマスに次ぐ第2の書入れ時を迎えている。フェレロにとって厳しいタイミングでの事件となった。