デビアレ、初のサウンドバーを発売

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

高級スピーカーの仏デビアレはこのほど、同社として初のサウンドバー「Dione」を発売した。価格は2190ユーロから。
音質に難がある薄型テレビを補完する機器として、サウンドバーが脚光を浴びて久しい。高音質スピーカー「ファントム(Phantom)」で知られるデビアレだが、技術を小型化してサウンドバーに搭載するために3年間の開発期間を要した。「Dione」は17基のドライバーを搭載。うち8基はサブウーファーで、デビアレならではの充実した低音を含めて、全域で優れた音質を実現する。Dolby Atmos5.1.2に対応しており、没入型のサラウンド感を、このサウンドバー1体のみで楽しめるという。
デビアレは30%の増収を達成(売上高は未公表)。ライセンス供与が成長力をもたらしており、通信事業者のセットトップボックスへの搭載(フリー、アルティスなど)は知名度の向上ももたらした。2021年には新たに7件のライセンス契約を締結(ボーダフォンなど)。売上高の4割はアジアで達成しており、中国がフランスに次ぐ第2の市場となっている。