仏パプレック、パリ首都圏にメタン発酵施設を建設へ

投稿日: カテゴリー: エネルギー・環境レポート

仏パプレック(リサイクル)は3月21日、パリ首都圏の食品廃棄物を原料とするメタン発酵施設の設計・建設・運営に関する契約を獲得したと発表した。契約期間は19年間。パリ首都圏の自治体が作るSyctom(家庭廃棄物の管理)とSigeif(エネルギー)から受注した。
同施設は年間5万トンの食品廃棄物の処理能力を有し、メタンガスをパリ首都圏のガス網に供給する。同時に発酵残さから年間4万3000トンの肥料も製造する。なお2023年末より、食品廃棄物の選別が義務化されることになっており、その有効利用が容易になることが期待されている。
投資額は5200万ユーロで、このうち半分をパプレックが負担する。2024年に着工し、2025年半ばの操業開始を予定する。
メタン発酵施設はフランスでは2011年に初めて操業を開始した。現在では国内に150ヵ所程度を数える。国内のガス消費に占めるその割合は、2022年には2%以上に達する見込み。