パブリシスとオレンジ、デジタルイベント開催支援の合弁「ボワラ」を設立

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広告大手パブリシスと通信大手オレンジはこのほど、折半出資の合弁会社ボワラ(Voila)を設立した。バーチャル開催のイベントのためのクラウドプラットフォームを企業向けに提供する。
両社は2年前、新型コロナウイルス危機の初期にこのプロジェクトを共同で推進することを決めた。昨年には、両社が何らかの形でかかわるオンライン・イベントやハイブリッド・イベントにおいてベータ運用を成功させており、本格的な商用サービスに乗り出した。法人向け業務のみに限定し、5000ユーロを最低料金として、ウェビナーなどの開催のためのデジタルツールをSaaSの形で提供する。使用するツールが増えるほど、また、イベントの参加者数が多いほど、料金は高くなる。
両社は合弁会社に2000万ユーロを投資した。従業員数は30人程度でスタート。2024年までに年商3000万ユーロの達成という目標を設定した。「イベントテック」分野で初のユニコーン企業(評価額10億ドル超のベンチャー企業)となることを目指す。