政府、80才以上の高齢者対象に4回目接種を開始

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カステックス首相は12日、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を開始すると予告した。80才以上の高齢者が主な対象となる。
政府は2つの諮問機関の意見を踏まえてこの決定を下した。HAS(保健高等機関)の答申はまだ出ていないが、それを待たずに決定を下した。80才以上の高齢者のほかに、免疫上の問題のある人で、まだ4回目接種の対象となっていない人が新たに対象に加えられる。3回目接種から3ヵ月以上が経過した人について、4回目接種を任意で実施する。
80才以上の高齢者数は410万人に上り、うち310万人は3回目接種を終えている。免疫上の問題がある人では、重度の問題がある数万人が既に4回目接種の対象となっているが、これに加えて数十万人が対象者に加わる。
政府はこれまで、4回目接種には慎重な構えを見せてきたが、COSVを含む2つの諮問機関が、高齢者の場合、免疫力が薄れやすく、重症化のリスクを避けるために複数回の接種が望まれるとする見解を示したことを踏まえて、方針を見直した。80才以上の高齢者の重症化が増えていることも、この決定を後押しした。制限措置が14日付でほぼ解除される中で、特に脆弱な人の保護を強化するという形でのコロナ対策に軸足が移ったことを印象付けた。