量子コンピューティングのAlice&Bob、2700万ユーロを調達

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仏Alice&Bob(量子コンピューティング)はこのほど、2700万ユーロの資金調達を終えた。投資ファンドのElaia、デジタルベンチャー(BPIフランス)、Supernova Investが中心となり資金調達に応じた。量子コンピューティング分野の仏ベンチャー企業としては、Pasqalが2021年に行った2500万ユーロの調達を抜いて過去最大の資金調達となった。
Alice&Bobは、高等師範学校(ENS)出身の研究者ペロナンとレスカンヌの両氏が2020年に設立した。同社は最近に、量子誤り訂正の新手法の開発に成功。いわゆる「シュレディンガーの猫」状態の属性を利用して、量子誤りの主要な発生原因のうちの一つを根源から排除することができるという。この技術を実装した超電導量子コンピュータを2023年にも実用化することを目指している。同社は新たに調達した資金を用いて、18-24ヵ月以内にスタッフ数を現在の37人から2倍に増やして研究開発力を増強する計画。