ディオール、パリ・モンテーニュ通りの本店をリニューアル

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

高級ブランドのディオール(LVMH傘下)は6日、パリのモンテーニュ通り30番地にある創業社屋をリニューアルオープンする。2年越しの改修工事を経て、トータルな顧客エクスペリエンスを提供する空間に生まれ変わった。
総面積は1万平方メートル強で、うち2000平方メートルが店舗と、従来の2倍に拡張される。2000平方メートルのギャラリーには、オートクチュールの歴史的コレクションなどが展示される。レストラン、喫茶室、庭園、プライベートサロン、さらに200平方メートルのスイートルームも整備された。ディオールの宝飾品のアトリエも入居する。投資額は明らかにされていないが、LVMHは、ルイヴィトンに次ぐ重要ブランドとしてディオール(2021年の年商100億ユーロ)に肩入れしており、かなりの規模の投資がなされたという。
シャンゼリゼを頂点の一つとして、モンテーニュ通りなどが作る通称「黄金の三角形」には高級ブランドの店舗が集中している。このところは新型コロナウイルス危機の影響もあってなりを潜めていたが、最近では不動産投資の動きも活発になっているという。LVMHの場合では、ディオール本店の工事中にシャンゼリゼ大通り127番を臨時店舗としていたが、ここが同社の別の目的に用いられる可能性がある。シャンゼリゼ103番の建物にはディオールの本社機能が2023年末に入居する予定。同101番にあるルイヴィトンの本店は改装のため閉鎖され、100番地に臨時店舗が開かれる。