欧州4ヵ国、「ユーロドローン」を正式発注

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フランス、ドイツ、イタリア、スペインの4ヵ国が作る発注主体OCCARは24日、エアバスが率いる企業連合に、「ユーロドローン」を発注する正式契約を結んだ。MALE(中高度長時間滞空型)と呼ばれる無人航空機システムを発注した。契約総額は71億ユーロ。
ユーロドローンは1システムにつき3機の無人機により構成される。全長は30メートル、重量(積載量含む)は10トンで、情報収集、偵察、監視に加えて、武器を搭載して攻撃も行うことができる。ドイツが7システム、イタリアが5システム、フランスとスペインが4システムずつ、合計20システムが発注された。2028年の配備開始を予定する。契約には5年間の保守サービスも含まれる。
費用は4ヵ国の分担に加えて、欧州連合(EU)も1億ユーロを拠出する。エアバスが率いる企業連合には、仏ダッソーアビエーションと伊レオナルドが加わり、仏タレス、独Hensoldt、スペインのIndra、伊Elettronicaも協力する。4ヵ国の企業が業務を分担し、組み立てはドイツ国内で行われる。