春から夏にかけて制限措置解除か=ベラン保健相談話

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ベラン保健相は2日、ニュース専門テレビ局BFM TVとのインタビューに応じて、新型コロナウイルスに関する質問に答えた。感染が峠を越したとの見方を示し、春から夏にかけて制限措置を順次解除する展望について言及した。
保健相は、西部地方では感染がまだ拡大しているが、フランス全体でみると感染は峠を越し、最も厳しいところは乗り越えたと述べた。この調子で改善が進むなら、屋内のマスク着用義務はこの春(春分の日以降)にも解除できる可能性があり、また、7月に「ワクチンパス」を廃止する展望も開けると述べた。
保健相は、オミクロン株の毒性の低さにも言及。話題となっているオミクロン株の亜種BA.2については、オミクロン株よりも危険ということはないと述べた。ただし、再感染のリスクにも言及した。現在、国内の感染の5-6%がBA.2によるものだという。
保健相はまた、3回接種を条件とする「ワクチンパス」について、1回は接種を受けていれば、感染1回を接種1回と同じとみなし、ワクチンパス適格とすると説明。遅れて接種を開始した人の最終期限となる2月15日時点では、現在の状況だと470万人がワクチンパスを失うことになるとも言明し、感染しなかった人に対して3回目接種をするよう呼びかけた。同相はまた、秋に4回目接種が必要となる可能性にも言及。季節性インフルワクチンも配合し、変異株にも対応したワクチンの開発に期待を示した。