政府、制限措置の一部を緩和

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

政府は2月2日付で、新型コロナウイルス対策の制限措置の一部を緩和した。屋外でのマスク着用義務(地方単位で導入)が解除され、公衆を受け入れる着席型の施設(劇場、スタジアム等)の人数制限も解除された。リモートワークの「義務付け」も解除され、「推奨」に切り替えられた。
続いて、2週間後の16日付で、第2弾の緩和が予定されている。12月10日より禁止されていたディスコの営業が再開され、立ち見式のコンサート等イベントの開催も許可される。バーにおける立ち飲み・立ち食いも可能になる。スタジアム・映画館・列車内等の飲食禁止措置も解除される。政府は、衛生状況がどのようになっても、この緩和を実施すると予告している。
新型コロナウイルス新規感染者数は、直近7日間の平均で32万2256人と、1週間前の36万6179人と比べて減少傾向を示している。集中治療室の入院患者数は昨日の時点で3751人と、1週間前の3741人と比べて微増にとどまっている。入院患者数の増加は続いている。政府は、感染力は強いが毒性は低いオミクロン株の拡大を踏まえて対策の軌道修正を進めている。ただし、オミクロン株の亜種であるBA.2が懸念材料の一つで、特に感染力が強いこの亜種が、感染の減少を遅らせる要因になる可能性もあるという。