仏経済成長率、2021年平均で7.0%に

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28日発表のINSEE統計によると、10-12月期の経済成長率(前の期比)は0.7%となった。2021年の平均成長率は7.0%となり、コロナ危機で8.0%のマイナス成長を記録していた前年から顕著な回復を示した。
7-9月期には3.1%の大幅な成長率を記録していたが、10-12月期にも成長が続いた。この10-12月期には、危機直前の2019年10-12月期と比べて、GDPは0.9%高い水準に達しており、四半期ベースでは危機の影響を完全に払しょくした。
10-12月期には、内需(在庫変動除く)が経済成長率に0.5ポイント分のプラス貢献をもたらした。うち個人消費支出が0.4ポイント分、固定資本形成が0.1ポイント分の貢献となった。他方、外需では、輸入(3.6%増)が輸出(3.2%増)を上回る勢いで増加したため、経済成長率には0.2ポイントのマイナス貢献をもたらした。また、在庫変動は0.4ポイントのプラス貢献をもたらした。
2021年通年平均では、危機前の2019年と比べて、GDPはまだ1.6%低い水準にある。企業設備投資が前年比で12.2%増を記録(前年は8.1%減)し、危機前の水準を上回ったのが目立った。個人消費支出も4.8%増を記録したが、前年の後退分(7.2%減)を補うには至らなかった。