量子コンピュータの仏Pasqal、オランダのQu&Coを吸収

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量子コンピュータ技術を開発する仏Pasqalはこのほど、同分野でソフトウェアとアルゴリズムを開発するオランダのQu&Coと合併することを決めた。PasqalがQu&Coを吸収する。本社はフランスにとどまり、CEOもPasqalのレイモン氏が引き続き務める。Qu&CoのブルールCEOは営業部長に就任する。
Pasqalは2019年に発足した。中性原子のレーザー操作によりこれまでに200量子ビットのコンピューティングを実現。2023年までに1000量子ビットの実現を目指している。今回の合併により、ソフトウェア技術を強化するとともに、自動車や化学を中心とするこれまで手薄だった部門の顧客ポートフォリオも確保した。Pasqalは2021年4月に4000万ユーロを仏民間ファンドのQuantonationと軍隊省の防衛イノベーション基金から調達したが、今年には新たな資金調達を予定しており、企業規模の拡大を資金調達の追い風にしたい考え。