政府、陽性者・濃厚接触者の隔離に関する規則を修正

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

ベラン保健相は2日付の日曜紙JDDとのインタビューの中で、新型コロナウイルス感染者と濃厚接触者の隔離に関する規則を修正すると発表した。オミクロン株の感染が大きく増える中で、経済活動などが麻痺状態に陥らないようにするため、ワクチン接種済み者と未接種者の待遇を区別しつつ、検査の強化を通じて陰性者には早期に隔離を解除する内容。3日より適用される。
具体的には、陽性が確認された場合、接種済み者については、5日後検査(抗原検査又はPCR検査)で陰性となり、症状が48時間前からない場合には、隔離が解除される。そうでない場合は7日間の隔離となる。未接種者は最低でも7日間の隔離となり、やはり検査陰性と48時間以内症状なしを条件に7日間で隔離を解かれるが、これらの条件が満たされていない場合には10日間の隔離となる。
濃厚接触者については、接種済み者の場合は、即日(濃厚接触者である通知を受けた時点)に検査(抗原又はPCR)を行い、陰性であれば隔離を免除される。ただし、2日後と4日後に自己診断検査を行うよう求められる。この場合、検査キットは薬局より無料で支給される。未接種者の場合は、7日間の隔離が義務付けられ、終了時に検査(抗原又はPCR)が行われる。
11才以下の子供の場合は、ワクチン接種の有無にかかわらず、陽性の場合は、5日目の抗原又はPCR検査が陰性であり、48時間以内に症状がないことを条件に隔離は5日間で終了する。そうでない場合は7日間の隔離となる。濃厚接触者の場合は、即時に抗原又はPCR検査が実施され、陰性であれば2日後及び4日後の自己診断検査が行われる。陰性である限りは登校が認められる。
なお、「ワクチン接種完了」は、1月15日までは2回目まで完了を意味するが(65才以上は3回目まで完了が12月15日より条件となっている)、その後は3回目まで完了でないと「接種完了」とは認められなくなる。2回目から3回目までの間隔は「4ヵ月以内」に短縮されており、3ヵ月終了より3回目接種を行うことが可能になる。ちなみに、感染した人の場合は、感染1回が接種1回として数えられる。
フランスでは、1日当たりの新規感染者数が23万人を超えており、過去最高の水準に達している。ベラン保健相は、ワクチン接種により重症化のリスクは10分の1未満に低下するとして、改めて接種を国民に促した。