メディアメトリはこのほど、2021年のテレビ番組視聴率ランキングを公表した。これによると、トップはサッカー欧州選手権のフランス・スイス戦(6月28日)で、視聴者数は1640万人に上った。占拠率は61.8%に上った。エムバペがペナルティを外してフランスが敗北した決勝T初戦だった。
前年の2020年には、新型コロナウイルス危機の影響で、テレビの視聴者数は全体的に増加。視聴率の面では、スポーツ中継が干上がる一方で、映画館の閉鎖が続いたことから映画人気が高まり、報道番組も好調という異例の展開となっていた。視聴率トップの番組もマクロン大統領のテレビ演説だった。今年は平年並みに戻った感がある。
ベスト10を見ると、ベスト3がサッカー欧州選手権のフランス戦で、6位もフランス戦(対ハンガリー)、8位はイタリアとイングランドの決勝戦だった。第4位にはマクロン大統領のテレビ演説(3月31日の外出制限導入発表)が入った(1260万人)。第5位には、民放大手TF1の人気ドラマ「HPI」のエピソード(5月6日放送分)が入った(1240万人)。オードレー・フルロが演じる知能が特に高い主婦が司法警察のコンサルタントとして活躍するという設定のドラマで、ベストテンの残り(7、9、10位)はこのドラマが独占。11位以下も14位までがHPIのエピソードで、15位にはようやく、大統領のテレビ演説(3月31日)が入った(990万人)。