仏製薬大手サノフィは21日、バイオ医薬品の米アムニックス・ファーマスーティカルズの買収に関する合意を結んだと発表した。10億ドルを買収時に支払い、マイルストーンの達成に応じて最大で2億2500万ドルを追加で支払う。2022年1-3月期中の買収完了を予定する。
アムニックスは、サイトカイン療法によるがん治療薬の開発を進めている。サイトカイン培養によるT細胞の再導入により、患部のみを攻撃する治療法の開発が進められている。アムニックスが開発する「AMX-81」は2022年初頭にも臨床試験に移行する見通し。
サノフィはこのところ、有望な新薬開発の分野で企業買収を積極的に展開している。去る9月には、バイオ医薬品の米カドモンを16億ユーロで買収。同社は、慢性移植片対宿主病の治療薬を開発した実績がある。サノフィはそれより前には、mRNA技術を有する米トランスレート・ビオを27億ユーロで買収していた。