名字の変更を容易にする法案、近く下院審議へ

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デュポンモレティ法相は19日、女性誌エルとのインタビューの中で、議員立法法案を通じて、名字の変更をより容易にすると予告した。母親の名字を名乗ることなどが容易になる。
法案は与党所属のビニャル下院議員が1月に提出する。現在、子供の名字は、特別の申し立てがない限りは父親の名字となるが、登録時に母親の名字か、両親の名字をハイフンを介さずに並べた二重の名字(順不同)を選択することはできる。ただし、兄弟姉妹の名字は同じでなければならないという規定もある。法案は、あらゆる成人について、一生に1度に限り、単なる申請にて選び変えの登録に応じるという内容となっている。現在、そうした変更は、「正当な事由」がある場合に、裁判所への請求を経て認められる規定になっており、認められた場合は政令により公示されることになっている。毎年2000件程度の請求があるが、認められるのは3分の1程度であるという。法相は、父親が犯罪者であるなどの理由で母親の名前に切り替えることを望む人にとって、裁判所で詮索を受けるのは大きな試練ともなるとし、そのような苦労を強いることがないよう、単なる書類の提出で変更を認めることにすると説明した。未成年者による変更の場合は、両親の合意を必要とし、両親が同意していない場合は、家庭裁判所が提訴を経て決定する形になる。

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