仏ピエール・エルメ(パティスリー)、ウォルター・バトラー氏が買収

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実業家ウォルター・バトラー氏の持株会社Butler Industriesが、仏ピエール・エルメ(パティスリー)の過半数資本を取得する。仏ロクシタン(化粧品)の経営一族の持株会社LOG Investmentから買収する。買収額は明らかにされていない。ピエール・エルメ氏は保有株式を維持する。
1997年創設のピエール・エルメは、世界60ヶ所に店舗を展開し、年商は1億ユーロと推定されている。なお店舗展開ではフランスよりも早かった日本で売上高の40%以上を上げている。
なお、ウォルター・バトラー氏(65)は父親が米国人、母親がブラジル人で、ブラジル生まれだが、少年時代に1964年にフランスに移住したフランス国籍の実業家。ENA(国立行政学院)を卒業して高級官僚としてのキャリアを歩んでいたが、1991年にベンチャーキャピタル事業に転身し、その後、一連の投資の成功により有力実業家となった。
ピエール・エルメはウォルター・バトラー氏を後ろ盾に、国内外における事業拡大とオンライン販売の強化を目指す。駅や空港への出店、オンライン販売における商品拡充などに取り組む。さらに、リヤド(サウジアラビア)のフォーシーズンホテル内に設置したポップアップストアの成功を掲げて、高級ホテルとの提携にも意欲を示している。