ビック、使い捨てライターのリサイクル手法を披露

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

仏日用品ビックは使い捨てライターのリサイクル手法を完成した。7日にルドン工場(ブルターニュ地方イルエビレーヌ県)でリサイクル用の機械設備を公表した。業界初を自称する。
ビックは1971年に使い捨てガスライターを発明。同社にとってこのライターはボールペンと並んで代表的な製品となっている。リサイクル用の機械設備は5つの部分からなる。ライターは、分別を経て残留ガスを抜き取られた後、圧迫を経て分解される。回収した部品は再び組み立て直され、再充填を経て製品となる。99.9%の部品がリユース可能であるという。
同社は、循環経済のモデル構築のための研究開発事業として、今回のプロトタイプを製作した。開発には500万ユーロの予算が投じられた。
ビックは年間15億本の使い捨てライターを、ルドン工場を含む仏2ヵ所と、ブラジル、米国、スペイン、中国の各1ヵ所、合計6ヵ所の工場で製造している。ルドン工場はうち半数の7億5000万本を製造する最大のライター工場となっている。リサイクルラインの本格導入の是非や、立地についてはまだ決定されていない。ビックはルドン工場では、2022年4-6月期中に、リサイクル材料などを用いた環境配慮の使い捨てライター「Le Bic Maxi Ecolution」の製造を開始する予定。

ouest-france.fr 2021-12-07