カルフール、パリ市内にレジなし店舗をオープン

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仏食品小売大手カルフールは25日、パリ市内でレジなし店舗をオープンした。試験店として顧客の反応を探り、本格展開の是非を決める。
新店舗「カルフール・フラッシュ10/10」はパリ11区内の小型店舗「カルフール・エクスプレス」を鞍替えする形でオープンした。売り場面積は50平方メートル。カルフール・エクスプレス時代と同じ900品目を揃える。米Aifi社の技術協力を得て、店内には60台のカメラを導入して買い物客の行動を随時チェック、商品棚は重量センサーを備えており、客が選んだ商品を同定できる。他社の試験導入の事例とは異なり、客は事前に専用アプリをダウンロードする必要はなく、入店時の顔認識といったプロセスはない。出口にはタッチパネルがあり、購入商品のリストが表示され、客はこれを確認の上で、カードで支払う。カルフールは、通り抜け自由の店舗ではかえって買い物客が忌避感を抱くと判断し、購入商品リストの確認と意識的な決済のプロセスを設けることにしたと説明している。同社によると、現時点でリストの正確性は96%を達成している。
試験店舗には、カルフール・エクスプレス時代と同様、4人の従業員を常駐させて、問題があった場合の対応などに当たらせる。カルフールは、配達サービスや注文品の受け取りなどのハブとして店舗機能を多角化する取り組みの中にレジなし店舗を位置づけており、人員削減を目的としたものではないと説明している。