セックステープ事件判決:ベンゼマ選手に有罪判決

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プロサッカー選手マチュー・バルブエナ氏が被害を受けた恐喝未遂事件(俗に「セックステープ事件」と呼ばれる)で、ベルサイユ地裁は24日、被告人の一人である有名選手のカリム・ベンゼマ被告人に対して厳しい有罪判決を言い渡した。被告人は弁護士を通じて控訴すると予告した。
事件は2014年に発生。バルブエナ氏から携帯電話を預かった人物が個人的なデータを取得して秘匿し、これを材料に数人がバルブエナ氏の恐喝を計画した。仲介役となった人物がベンゼマ氏の以前からの友人であり、ベンゼマ氏はバルブエナ氏に対して、サッカー仏代表チームの合宿中に「不穏な動き」があると伝え、友人と連絡を取って問題を解決するよう促した。バルブエナ氏は脅迫に応じることを拒否して警察に通報。捜査の末にベンゼマ氏を含む4人が起訴された。
ベンゼマ氏には、求刑の禁固10ヵ月よりも多い禁固12ヵ月の執行猶予付き有罪判決が言い渡された。このほか、7万5000ユーロの罰金刑と、バルブエナ氏に対する8万ユーロの賠償金の支払いを命じられた。裁判所は、ベンゼマ氏とその友人の間の電話の会話(捜査の過程で盗聴の対象となっていた)などを根拠に、ベンゼマ氏が違法行為と知りながら積極的に加担していたと認定、親切心から忠告したとするベンゼマ氏の主張を退け、恐喝未遂共犯で有罪判決を下した。ベンゼマ氏の友人のザナティ被告人は禁固15ヵ月、罰金3000ユーロの有罪判決を受けた。バルブエナ氏の携帯からデータを抜き取ったアンゴ被告人は禁固2年の有罪判決を受けた。裁判所は、首領格と目されるザアウイ被告人には禁固2年6ヵ月と罰金3000ユーロを言い渡し、勾留開始をあわせて決定した。
ベンゼマ氏はスペインのレアルマドリードに在籍中で、フランス代表チームでも活躍する有名選手。フランスサッカー連盟(FFF)のルグラエト会長は判決が出る前から、何があってもベンゼマの代表チーム選抜に問題はないと言明しており、お咎めなしとする考えを示している。