ピュイデュフー、列車によるフランス一周旅行商品を開発

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仏テーマパーク大手ピュイデュフーは、列車によるフランス一周の遊覧旅行事業に乗り出した。2023年夏季に運行を開始する。予約受付を開始した。
新商品「ルグラントゥール(Le Grand Tour)」は、5泊6日でフランスの各所を訪問。バンデ県内の本拠テーマパークを含めて、ロワール川の古城訪問やアルプス山脈でのパラグライダー体験など、多彩なツアーを提供する。ベルエポック風の豪華なコンパートメントを用意し、ピュイデュフーが得意とする仮装スタッフによるサービスも随所にちりばめられる。5台の客車に全15室を用意、食堂車2台とバー1台、スタッフ用の3台からなり、1列車につき乗客は30人に絞る。料金は4900ユーロから。運用初年となる2023年には600人分で打ち止めとする。
ピュイデュフーはこのために鉄道子会社「コンパニードフランス」を設立。車両はすべて購入し、機関車(ディーゼル)はリースで確保する。運転士はこれから採用する。列車は最高速度140kmで運行される。同社はこのプロジェクトに数千万ユーロを投資。BPIフランス(公的投資銀行)を含む官民の金融機関がファイナンスに協力した。