Lydia、オンライントレーディングを開始

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

仏Lydia(フィンテック)はこのほど、オンライントレーディングのサービスを開始した。2022年末までに20万-30万人のユーザー獲得を目指す。
Lydiaは個人間送金のアプリサービスを起点に、現在では、クレジットカードやマイクロクレジット、後払いサービスや貯蓄商品などの提供に幅を広げている。提携事業としては、スマホ保険や請求書管理サービス、グリーン電力の加入契約なども取り次いでいる。オンライントレーディング事業では、オーストリアのBitpanda(フィンテック)と提携。約40の暗号資産銘柄、貴金属4種(金、銀、プラチナ、パラジウム)、10程度のETF、欧米の株式への投資を取り次ぐ。最低購入額を1ユーロに設定し、単元未満の取引となる。売買手数料は1%未満に設定される。
Lydiaは新サービスを550万人に上る既存ユーザーに売り込み、顧客獲得の費用を最小化する方針。同社は、ミレニアム世代において暗号資産を保有する人の割合が米国で49%に上っていることを挙げて、欧州においても大きな伸び代が期待できると説明している。Lydiaは取引手数料に加えて為替手数料を収入とする。同社はこの事業を補完的な収入源として捉えており、ユーザー数を大きく増やして収益性の確保を目指す。