パリ株式市場CAC40指数、21年ぶりに最高値を更新

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

パリ株式市場の代表的株価指数CAC40は11月2日に0.49%上昇し、終値が6927.03ポイントとなった。インターネットバブル期の2000年9月4日に記録した終値での最高値である6922.33ポイントを上回り、21年ぶりに記録を更新した。
欧米の主要市場のほとんどが、既にインターネットバブル期を超える水準への復帰を果たしていたが、パリ市場は回復のペースがそれより遅れていた。半面、パリ市場は今年に入り25%近くの上昇を記録しており、これは主要市場の中でも最も大きな上昇幅となっている。足元では、各社が発表する四半期業績が軒並み好調で、これがCAC40指数を押し上げる原動力となった。現在のCAC40指数の構成企業においては、高級ブランドの貢献が特に目立つ。時価総額トップのLVMH(3457億ユーロ)は、欧州全体においても時価総額最大手であり、今年に入ってからは35%の株価上昇を記録した。2位は化粧品大手のロレアル(2231億ユーロ)、3位は高級ブランドのエルメス・インターナショナル(1476億ユーロ)で、エルメスは60%を超える株価上昇を記録した。ロレアルも含めた高級ブランド部門はCAC40指数において25%近くの比重を占めている。第4位は石油大手のトタルエネルジー(1153億ユーロ)で、同社の場合は原油価格の上昇に支えられ、30%を超える株価の上昇を記録した。同社を含むオールドエコノミーは全体的に好調であり、特に、エネルギー移行に積極的なシュナイダーエレクトリック(29%上昇)やサンゴバン(66%上昇)で株価上昇が目立った。