欧州議会の「欧州刷新」議員団、新団長に仏セジュルネ議員

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欧州議会における第3の勢力である「欧州刷新」(Renew Europe)の議員団は19日、新団長にフランスのステファン・セジュルネ議員を選出した。チョロシュ団長が出身国ルーマニアで要職に就くため辞任したのに伴う後任選びで、当初はオランダのイントベルド議員(女性)が有望視されていたが、多数派を擁立できずに立候補を断念したため、セジュルネ議員が就任する流れとなった。
欧州刷新は、親欧州と自由主義を基調とする政党で、議席数は98、うちフランスは23議席と、同党における最大勢力となっており、セジュルネ議員はフランス議員グループ(マクロン大統領のLREM党からなる)の代表を務めていた。
セジュルネ新団長は36才。マクロン大統領に近く、相談役として重きを置かれている。もとは社会党系の人材で、私生活ではアタル政府報道官とPACS(同性愛者に法的認知を与える目的で導入された契約制度)を結んでいることでも知られる。
マクロン大統領にとって、2022年1-6月期にフランスが欧州連合(EU)の議長国を務めるタイミングもあり、欧州刷新の議員団団長に側近が就任するのは好都合ではあるが、露骨なつながりを批判されるのを避けるため、セジュルネ氏は、今後はフランス議員グループの代表ではなく、欧州刷新の議員団団長の職に全力を傾注し、大統領顧問の役割も果たさない、と言明している。