環境政党EELVの大統領候補選び:ジャドとルソーの両候補が決選投票に進出

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

環境政党EELVは19日、大統領候補選びの公選の結果を発表した。ジャド欧州議員とルソー氏(女性)の2人が決選投票に進出した。決選投票は25日から28日にかけて行われる。
EELVは前回に続いて公選にて公認候補を選出することを決めていた。有権者登録は12万2000人と過去最高を記録している。
公選には5人が立候補。事前の世論調査ではジャド欧州議員が圧倒的な支持を受けているとする結果が得られていたが、ふたを開けてみると、ジャド候補の得票率は27.70%で、2位となったルソー氏(25.14%)の差はごく小さかった。以下、3位はバト下院議員(EELV非加入)で22.32%、4位はグルノーブル市のピオル市長で22.29%と僅差で続き、5位のゴベルナトリ候補は2.35%で差が大きく開いた。バト下院議員とピオル市長はともに、決選投票における推薦をせず、有権者に判断を委ねた。ルソー氏が逆転勝ちを収める可能性も残る。
ジャド候補は、環境派には政権遂行力があることを訴えかけたいと述べ、大統領選挙の勝利に向けて結束できる急進的勢力としての環境派のイメージを強調した。対するルソー氏は、社会を変革し、野心的なエコロジー、社会派のエコロジーを推進すると表明。ルソー氏が僅差で決選投票進出を決めたのは意外で、その支持の大きさは、環境派が右寄りと左寄りの勢力に二分されていることを改めて示した。