アリアン5ロケットの打ち上げ再開、ユーテルサットの新鋭衛星を打ち上げ

アリアンスペースは7月30日夜、仏領ギアナのクールー宇宙基地よりアリアン5ロケットの打ち上げに成功した。アリアン5の打ち上げは2020年8月以来でこれが初めて。新型コロナウイルス危機に伴う混乱で、衛星打ち上げ事業は大幅に停滞していた。
アリアン5は2基の静止衛星を軌道に投入した。合計重量は10.5トン強で、ブラジルのスターワンと仏ユーテルサットの衛星を打ち上げた。後者の「カンタム」衛星は3.5トン、欧州宇宙機関(ESA)の協力を得てエアバスが建造した。この衛星は、西アフリカから中東、アジアに至る地域をカバーするが、顧客の請求に応じて、地上基地から随時にタスクを修正することが可能という特徴を備える。一時的な需要の大きいスポットにリソースを割り当てる(東京五輪のような大規模なイベントを想定)ことや、自然災害への対応、船舶・航空機等の追跡の需要などに柔軟に対応するサービスを提供できる。この衛星の建造は、エアバス・ディフェンス&スペースが英サリー・サテライト・テクノロジーと協力して遂行。2億ユーロ強の総予算のうち8000万ユーロをESAが負担した。