ルノー・グループの金融・サービス子会社RCI Bank and Servicesは7月27日、スペインのBipiを買収したことを明らかにした。Bipiは中古車サブスクリプションサービスを専門とするスタートアップ企業で、2018年に創業し、100％デジタルのサブスクリプションサービスを提供している。
Bipiのサブスクリプションサービスの特徴は、加入から車の返還まで必要な全てを月単位支払いのサブスクリプションに含めたターンキー方式であることに加えて、その柔軟性の大きさで、顧客は自分の要望に合わせて、利用期間を1ヶ月-36ヶ月の範囲で自由に選択でき、走行距離や車種を必要に応じて後から変更することもできる。またサブスクリプションはいつでも解約できる。Bipiの従業員数は120人で、現在はスペインのほか、フランスとイタリアで事業を展開しており、過去3年間に1万人の顧客にサービスを提供したという。
このように長期レンタルと短期レンタルの中間的な位置取りで、最大限のフレキシビリティと選択可能性を提供するビジネスモデルは、最近のカーレンタルサービス市場における成長株で、RCI Bank and Services自身もこうした新興市場の可能性を開拓している。
RCI Bank and Servicesはまず、Bipiの既存のサプライヤーと、RCI Bank and Servicesの提携ディーラーとの協力を通じて、Bipiの成長を加速し、新市場の開拓を支援する。またBipiのプラットフォーム技術を用いて、ルノーのモビリティ部門ブランドMobilizeのために、フレキシブルなサブスクリプションサービスを構築することを計画している。