リモージュ磁器の老舗ベルナルドは12月13日、同業で同じく老舗のアビランドの全株式をFinanciere Saint-Germain(ホールディング会社)から買い取ると発表した。買収額は非公表。
アビランドはこれまで通り、リモージュのアトリエで、アビランドブランドの磁器の製作を継続できる。雇用は全て維持される。ベルナルドはこの買収を、両社の技術、ノウハウ、リソースを結集して、卓越した資産を強化し、それぞれのアイデンティティを尊重しつつ将来の繁栄を準備する絶好の機会だととらえている。フィガロ紙によると売上高は2社の合計で9000万ユーロ。従業員数は合わせて750人。
ベルナルドは、売上の4分の3を国外事業で確保している。著名アーティストとコラボした数量限定品への多角化戦略も好調という。160年の歴史を持つベルナルドの4世代目になるミシェル・ベルナルドCEOは、「レストランやホテルの需要でテーブルウェアは堅調。両ブランドが手を携えれば、国外販売の強化にもつながる」と語った。