男女の賃金格差、なお大きく残存

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

5日発表のINSEE統計によると、2022年の平均賃金では、女性の方が男性よりも23.5%低かった。年間所得で比べると、男性が2万6110ユーロ、女性が1万9980ユーロとなる。この格差は、パートタイム労働が多いなど、女性の労働時間が少ないことにも由来している。ただし労働時間を同じにして比較すると、男女間の賃金格差は14.9%と、かなりの規模で残存している。1995年以来では、男女の賃金格差(補正前)は10ポイントの縮小を記録。労働時間を同じにして比較した場合は7ポイントの縮小を記録した。これには、就労時間の増加と賃金の上昇の両方が貢献したが、それでも格差は依然として大きい。
賃金の格差は、職業や職種に男女で偏りがあり、女性が比較的に賃金の低い職業・職種に多く就いていることにも由来している。ただし、条件を同じ(同じ使用者の下で同じ職業・職種に就いており、労働時間が同じである場合)にしても、4.0%の格差が残存している。
家庭状況も賃金格差を発生させる要因になっている。母親と父親を比較すると、条件を同じにしても賃金格差は通常より大きくなる。子どもの数が増えるにつれて、格差はさらに拡大する。