パリ警視庁はこのほど、2024年のパリ五輪時の制限地区設定案を公表した。会場やプレスセンターなど関連施設がある場所の近くのエリアを指定し、数段階に分けて制限を適用する。細部は当事者らとの協議を経て来春までに詰める。
期間中は、セーヌ川に面したコンコルド広場、アンバリッド、シャンドマルス、トロカデロ宮等が制限区域に指定され、立ち入りが制限される。その周りに、車両の通行が原則的に禁止される赤地域が設定される。その周囲にはさらに、区域外からの車両の通過が禁止される青地域が指定される。住民には特例許可が与えられるが、事前の登録が必要になる。登録のためのプラットフォームは遅くとも3月までに稼働する。同じようなエリア設定が、パリ西部のローランギャロス及びパルクデプランスの周辺地区、パリ南部のポルトドベルサイユのアリーナ周辺地区、ベルシーのアリーナ周辺地区に設定される。もちろん、メイン会場があるサンドニ市(パリ北郊)を中心とするエリア、そして、副都心ラデファンスの西側にある会場周囲にも設定される。セーヌ川を会場とする開会式(7月26日)では、10kmに渡りセーヌ河岸が通行禁止となり、セーヌ川に対して眺望がある付近の建物もすべて、テロ警戒の対象地区に指定されて、安全確保の対象となる。エリア指定の概要は以下のURL(https://www.paris.fr/pages/perimetres-de-securite-et-circulation-pendant-les-jeux-comment-ca-marche-25203)で確認できる。