ボルドーのワインバーでボツリヌス菌中毒、1人が死亡

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ボルドー市内のワインバーでボツリヌス菌中毒が発生した。これまでに12人に症状が発生、1人が死亡し、9人が入院した。早期治療により悪化を食い止めることができるため、当局は顧客探しを進めている。
問題の店舗は、ボルドーの中心街にある「Tchin Tchin Wine Bar」で、店舗側が加工したイワシのマリネにボツリヌス菌が繁殖していた。9月4日から10日にかけて顧客に供されたといい、当局ではこの時期に同店に立ち寄った人を、カード決済の記録などから追跡して洗い出す作業を進めている。心当たりのある人には名乗り出るよう呼びかけている。
ボツリヌス菌中毒は致死率が5-10%に上る。フランスでは年間20-30件程度と数が少なく、治療薬は戦略的備蓄として軍が管理している。当局の調べでは、店舗側の加工手段に滅菌が不十分であるなどの手落ちがあった。ボルドーでは9日にラグビーW杯のアイルランド・ルーマニア戦が行われたこともあり国際客が多く、被害者の確認が難しくなる恐れもある。