パリ首都圏の交通機関、来年年初に運賃大幅引き上げか

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

パリ首都圏(イルドフランス地域圏)の交通機関を統括するIDFMは12月7日の取締役会で、運賃引き上げ案の採決を行う。エネルギー価格の高騰と新型コロナ禍後の客足回復の遅れ(まだ危機前の85-90%程度)の影響を受け、2023年予算案の財源を確保するために大幅な引き上げに踏み切る。報道によると、来年年初から、乗車券は1回券で1.9ユーロから2.3ユーロへ、10回券では、紙で3.4ユーロ高の20.3ユーロ(3.4ユーロ値上げ)、電子券で3ユーロ高の17.9ユーロへ引き上げられる。定期券Navigoの月額料金は75.20ユーロから90ユーロへ引き上げられる。
IDFMのペクレス議長(イルドフランス地域圏議会議長)は、Navigoの料金を月額90ユーロへ引き上げるのは社会的に耐え難い状況であるとし、首都圏の企業が納付する拠出金を含めて、資金を拠出する各方面があと7.5%の負担増を受け入れれば、料金を80.8ユーロに抑えられると説明。企業による拠出金の引き上げを認めていない国に大幅値上げの責任があるとする見解を表明した。