伊トッズ、創業者一族がTOB計画を発表

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伊トッズ(靴、バッグなど)の創業者一族で、主要株主であるデッラ・バッレ一族は8月3日、トッズへのTOB計画を発表した。1日の終値を20%上回る1株40ユーロで買収する。一族は64.45%株式を保有しており、流通株である25.55%を買い入れて、ミラノ証券取引所における上場の廃止を目指す。残り10%株式は、高級ブランド大手の仏LVMHが保有しており、同社は保有を続ける。
トッズは2000年に上場した。近年には業績が後退しており、新型コロナウイルス危機で一段と厳しい状況に陥った。仏LVMHは2021年に、救済を目的にトッズへの出資率を10%に引き上げ、7500万ユーロを投資していた。トッズは2021年には6年ぶりに増収(40%)を達成し、この1-6月期にも23%の増収(売上高2億1960万ユーロ)を記録していた。
トッズは、「トッズ」ブランドのほかに、ホーガンと仏ロジェ・ビビエの各ブランドを保有しているが、今後は各ブランドの経営の独立性を高める方向でテコ入れを図ると説明した。