17日にEYが発表した集計によると、仏技術系ベンチャー企業による資金調達は1-6月期に362件に上った。調達額は84億ユーロに上り、前年同期比で63%の増加を記録した。前年同期の増加率は90%に上っており、勢いはやや鈍ったものの、過去最高額を再び更新した。2021年通年の調達額は115億7000万ユーロで、やはり過去最高を記録していたが、今年もこれまでのところ新記録を更新する勢いとなっている。
7月には、Qonto(金融サービス)が4億8600万ユーロの大型調達を実施。6月には、エコバディス(ESG評価)が4億7800万ユーロを調達した。1月には、Back Market(リファービッシュ品販売)が4億5000万ユーロ、Exotec(ロボットスーツ)が3億500万ユーロの調達をそれぞれ実施している。
1億ユーロを超える調達案件数が過去最高を記録する一方で、5000万-1億ユーロの案件は、合計金額にして58%、案件数にして77%。それぞれ減少した。
欧州全体でみると、フランスは英国(12%増の184億ユーロ)との差を詰め、またドイツ(20%減の63億ユーロ)との差を広げた。