欧州委員会はこのほど、工業製品の地理的表示保護に関する新制度の導入案を公表した。2024年1月の施行を目指す。
農作物や食品の原産地名称保護制度に倣って、ハンドメイドの製品などを中心に、地理的表示を保護する。欧州連合(EU)の複数の加盟国で導入済みの制度を統合して置き換える形で、EU全域で保護の対象とする。国際的な承認もより容易になる。宝飾品、繊維製品、レース、ナイフ、ガラス・陶磁器などが主な対象となり、地理的名称の当該地域における生産・加工の最低限の条件等が設定される。800品目程度が対象になるものと予想されている。
新制度の導入に当たっては、欧州議会とEU閣僚理事会の承認を得ることが必要になる。