仏保健当局は3月30日、国内で2月末から溶血性尿毒症症候群(HUS)が発生している件で、複数の重症患者についてブイトーニ(Buitoni)ブランド(ネスレ傘下)の冷凍ピザ「Fraich’Up」が原因であることが確認されたと発表した。大腸菌(E.coli)汚染によるものだとした。これまでは、疑いがあるとの見解を示していたが、複数のケースで関係を確認したと発表した。
ブイトーニはこれより前、関連製品のリコールに着手していた。ブイトーニは、この製品を製造するノール県コドリー工場(従業員200人)の生産ラインを3月18日の時点で停止した模様。現時点で大腸菌の汚染経路は明確になっておらず、同社は30日に、汚染経路が特定され、必要な是正措置を講じるまでの間、生産を再開しないと発表、当局による調査が継続中であると説明した。
これまでの患者数は全国12地域圏で75人を超える。子供2人が死亡したが、保健当局はこれらの死亡例について、ピザが原因であるかどうか明らかにしていない。