フランスとスペイン、攻撃ヘリ「ティーガー」の更新で契約を付与

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

フランスとスペインの両政府は、攻撃ヘリ「ティーガー」の第3世代バージョン開発に関する契約をエアバス・ヘリコプターズに付与した。2日に発表された。
フランス軍はティーガーを67機、スペイン軍は18機をそれぞれ保有している。フランスはうち42機を、スペインは18機のすべてを第3世代バージョンのティーガーMk3に更新する計画で、開発から製造に至る契約を付与した。契約総額は40億ユーロ程度。2025年にプロトタイプが完成する予定で、2029年より引き渡しが開始される。フランスは残る25機の更新に関するオプションも設定した。
ティーガーは2005年に配備が開始され、フランスとスペインのほかにドイツが56機を保有している。ドイツ国会はティーガーの更新計画については予算を承認せず、今回の契約にドイツは合流していない。当初は、80機の更新契約となる予定で、20機がドイツ分となるはずだった。フランスとスペインの両国は、ドイツが後に合流する可能性を盛り込んだ形で契約を結んだ。攻撃ヘリは米ボーイングのアパッチと競合しており、ティーガーの唯一の輸出先だったオーストラリアも、先にアパッチに乗り換えることを決めている。