新型コロナウイルスの再感染増える

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

17日発表の公的集計によると、2021年12月5日から1月27日にかけて新型コロナウイルス感染が確認された人のうち、3.6%が過去に感染したことがある人だった。この率は、2021年3月から12月初めまでの期間に比べて4.5倍の増加を記録した。
2021年3月2日から2022年1月27日までの期間で、過去に感染したことがある新規感染者数は41万6995人に上った。うち92%が2021年12月1日以降の感染者であり、最近になって大きく増えていることがわかる。再感染の人は、医療関係者と、18-40才の層で多い。感染者全体に占める18-40才の層の感染者の割合は39.2%だが、再感染の人に占めるこの年齢層は52.3%と特に高くなっている。なお、この集計では、最初の感染から60日以上が経過して再感染した人のみが考慮されている。
再感染者が去る12月以降に増加した背景には、オミクロン株の感染拡大があるものと考えられている。オミクロン株はそれまでの株とはかなり性質が異なり、それまでの株に感染した人がオミクロン株に再び感染することは、諸外国の調査によっても明らかになっている。オミクロン株に感染した人が再び感染するリスクがどの程度であるのかは、オミクロン株感染の歴史がまだ浅いために把握ができないが、オミクロン株の亜種BA.2が再感染という点でどのような影響を及ぼすかも注目されている。