ウクライナ情勢:マクロン仏大統領、ロシアのプーチン大統領と会談

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マクロン大統領は2月7日、ロシアを訪問し、プーチン大統領と数時間にわたり会談した。ウクライナ情勢について協議した。
両首脳は会談後に記者会見を開いた。プーチン大統領はこの機会に、誰もが満足する解決法を望むと言明。ウクライナを巡る欧米とロシアの軍事的な対立のエスカレートを回避するために妥協を見出すべく努めると約束した。大統領は、ロシアと北大西洋条約機構(NATO)の間の戦争は勝者のない戦いになる、とも述べた。マクロン大統領は、プーチン大統領から、緊張の平和的な出口を探る意志と、ウクライナの国土の十全性と安定性を保つ意志を聞いたとし、紛争の回避に向けてこの数日間が重要だと述べた。マクロン大統領は8日にウクライナを訪問してゼレンスキー大統領と会談する。
プーチン大統領は、ウクライナのNATO加盟に強く反対しており、ロシア国境にNATO側の戦闘システムを配備しないよう要求している。ウクライナ国境へのロシア軍の配置については、NATO側と同じことをしているだけだと主張している。マクロン大統領はロシアとの妥協点を探り、平和的解決を見出す目的で、今回の会談に臨んだ。仏大統領府によると、プーチン大統領はこの会談の機会に、軍事面で新たな動きを起こさないことと、ベラルーシに派遣した兵力を軍事演習後に撤収することを約束したという。
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