庭園殺人事件:マルグイール被告人に禁固18年、狂言強盗のもつれの殺人と認定

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エロー県重罪院は17日、庭園経営のダニエル・マルグイール被告人(72)に殺人で禁固18年の有罪判決を言い渡した。裁判所は、被告人が強盗を依頼した上で、強盗犯を殺害したと認定した。
被告人はベジエ市近郊に庭園を整備。この庭園はコンテストで優勝したこともあり、観光名所となっていた。事件は2017年に発生。夫人が蓄財した脱税資金の奪取を狙った被告人が、知人に依頼して狂言強盗団を組織。強盗団は夜間に侵入して夫人を脅して資金の隠し場所を言うよう要求したが夫人は拒否、その間、被告人は強盗団の一人を猟銃で射殺した。被告人は裁判で正当防衛を主張したが、裁判所はこれを認めず、殺人で有罪判決を下した。強盗団を手配した知人のリシャール・ロープ被告人は禁固8年の有罪判決を受け、強盗団に加わった2人のうち、生き残った1人は禁固7年の有罪判決を受けた。
マルグイール被告人は当初、被害者であると主張していたが、DNA鑑定の結果逮捕された強盗犯が、ロープ被告人の依頼を受けた犯行だったと自供。ロープ被告人も、マルグイール被告人の依頼を受けて強盗を手配したことを自供していた。裁判の機会に、被害者である夫人も、事件時の夫の行動には不審な点が多々あったと証言した。
被告人らは判決に不服の場合、10日以内に控訴することができる。